準備段階のアーカイブ・・・その3

みなさん、こんばんは。藤原直哉です。

以前ご紹介した環境省の温暖化ガス削減80%の二つのシナリオですが、
http://www.env.go.jp/earth/info/80vision/
このうちA案が20世紀の文明の延長線上に、Bがロハスな分散化構想の上にあることは明らかだと思います。そして日本の世論は次第にBの道を選択するようになると思います。しかし、中国、インド、ブラジルなどの新興国は未だに20世紀の文明を必死に追いかけていて、彼らはAの道を選ぶだろうと思います。そのとき、その要素技術あるいは全体のソリューションプロバイダーとして、日本が貢献できる余地は大変大きいと思います。すなわち国内はB、外国はA、その両方に日本は関与できる潜在能力を持っていると思います。すなわち日本としてはAもBも仕事として十分にできる余地があると思うのです。

それから外国のことですが、みNさん世界各国と仕事をしておられてどうですか?大国はこれからますます大変になって収拾がつかなくなるとお感じになりませんか?むしろこれから日本がつきあうとしたら小国のほうがつきあいやすいと思うのです。たとえば中国よりもベトナムとか。鳩山内閣は外交において、懸け橋としての日本という新しい概念を導入しました。これは大変いいことだと私は思います。第三国同士の懸け橋です。でも実際には大国同士の懸け橋はなかなか大変です。もう少し日本に実力が回復しないとなかなか難しいところがあります。変な話ですが、中国は今こそ日本に大東亜共栄圏を作ってほしいと望んでいるのだそうです。もう日本に軍事力はないから、経済でみんなを救ってよということのようです。でも大国と付き合うのは大変です。やはり経済は長期的に安定してつきあわなければ双方まったくメリットがありません。そうすると、政治的に信頼の置ける小国同士の付き合いから始めるのが結局は早道のような感じがするのです。方程式通り、最初は援助から、やがては本格的なビジネス投資まで。今までのようにバスに乗り遅れるなとばかりに欧米の金融機関のアドバイスで外国へ出て行くのは自殺行為ですから、台湾ではないけれども、外交を結んでくれる一つの国を精いっぱい大事にして、長く深く付き合うような姿勢で経済は外国と付き合うのが一番いいように思うのですが、いかが思われますか?

藤原直哉