準備段階のアーカイブ・・・その6

藤原直哉です。

固定資産税のこと。そもそもこの税金ほど不透明な税は珍しいと思います。私が述べるまでもなく、一方的に役場の役人と町のドンが集まってお手盛りで決めて、何の根拠も示さずに一方的に付加してきます。しかも用途地域の境界もだれがどうやって決めたのやら・・・。

さらにもう一つのポイントは日本にこれまた固有の極限的な土地の絶対所有権ですね。とにかく日本の地主の権利はものすごいですから、おっしゃるような再開発も本当にままなりません。田舎の見捨てられたような土地は固定資産税もほとんどタダですし、相続税評価もタダみたいなものですから、結局地主は代々継承され、何も手がつかないのですね。山林なんかもその典型です。とにかく山が荒れ放題なのだけれども他人の土地だから手がつかないという状況が続いてきました。しかしさすがに農地と山林は管理について他人が関与できるようになるようです。

不動産は有効に使わなければなりません。おもしろいことに不動産というのは権利を放棄することはできないのですね。もういらないから放棄ということはできなくて、買い手が現れるまでずっと所有者として義務を負うという面もあります。ですからいらない不動産は国が無料で引き取って国有地にしますとかいうのもひとつのの手ですね。東ドイツは東西統合後、人口が西に大脱出してしまって人口が大幅に減少。それに合わせた縮減的都市計画を進めているところです。日本もそうやってやり直しをしないとなりませんね。